英会話を早々にものにする我が子が羨まし過ぎる

その昔、会社が終わってから週に1度の英会話教室に通い始めたことがありました。1年間で30万円というお値段です。先払いなので通いたくなくなった時にはお金を取り戻すことはできません。でも、だからこそ「もったいない」とせっせと英会話に通い続けることができるはずと決めました。ただ、結果は惨敗。

英会話の実力は据え置きで通ったのは最初の1ヶ月だけという残念な結果に終わりました。まあ、考えてみれば仕事で疲れた身体で、さらに学ぼうとする私ではありません。自分を信じすぎてしまい、安易に払い込んだ当然の結果です。だからこそ、本当に必要にならなければ勉強なんて意味がないという持論に達したのです。

そんな私も子供を持つ身となり、親としてできるサポートはしてあげたいと思うようになりました。時代は変わり、小さい子の習い事はスイミングスクールに英会話、塾が主流です。私の頃なんて、書道、ピアノ、そろばんがせいぜいだったのに。
そして、私の子供はお友達に誘われて「英会話のお教室に通いたい」と言い始めました。しかしながら、どんなにお金を注ぎこんでも本当の意味で身に付くとは限りません。

家で暇つぶしがてらゲーム三昧な日々を送るよりはマシかもしれませんが、その程度にしか子供の英会話教室に期待は持てませんでした。ところが!子供の英会話教室って賑やかで音楽なんかも取り入れて、すっごく楽しいのです。送りがてら私も教室の後ろで見学をするのですが、本当に笑顔の絶えない40分。しかも、子供は習ったフレーズを自然に口にするようになりました。
私も見学をしつつ、同じように学んでいるようなものなので、子供の吸収の速さにびっくり。さらに気が付きました。

私が英会話を学ぶにも、このレベルだったら1年間は楽しく通えたんじゃないかなということに。思い返せば、分厚いテキストも買わされて、イギリス人の講師の顔は「答えられないから指されたくない」と、うつむいてばかりの記憶しかありません。これじゃ、どうにもこうにも身に付かないはずです。子供って恥ずかしいという概念がないのか、本当に大きな声で間違うんです。
それを丁寧に講師に直してもらうので、すっごく上手になるんですね。

我が子ながら、真面目に楽しく学んでいるなと感心してしまいました。ゲームで遊ぶよりはマシと始めた英会話教室ですが、いまでは「おおいに結構!」という考え方に変わっています。あまりにも楽しそうだから、同じ教室に暇を持て余すおじいちゃんを通わせたくなったほど。英会話って実に意味のある習い事だと思いました。